
こんにちは!高校生の頃に山下達郎さんのファンになって、25年経った近藤巌です!
「竹内まりやさんの曲ってコーラスが目立ちすぎてない?」
「竹内まりやさんと山下達郎さんって夫婦なの?」
「山下達郎さんが好きすぎるんですけど!」
いざ、竹内まりやさんの曲を聴こうと思っても、どの曲から聴いたらいいのかわかりませんよね。
そんな迷っているあなたにも、私がコレを聴けば間違いないという曲を選びました。
今回の記事は、竹内まりやさんの曲で【山下達郎さんのコーラスが美しい曲】を5曲紹介します。
実際に私が竹内まりやさんの曲を聴いて、このコーラスワークの厚みが凄い!ただのハモりではなく、洋楽(ビーチボーイズやフォー・シーズンズ)を彷彿させる変態(複雑)なコーラスワークな5曲をチョイスしました。
わかりやすいように、6つの基準でおすすめの竹内まりやさんの曲を選定しています。
コーラスが美しすぎる竹内まりやさんの曲【おすすめ度】
コーラスの厚み | |
山下達郎さんの目立ち度合い | |
ヒット度合い | |
AMAZONの評価 | |
個人的な好み | |
総合評価 |
全て実際に何10回いや何100回聴きましたし、事務所で聴いていると事務員に耳栓されます。
それだけ聞いても飽きない美しいコーラスの竹内まりやさんの曲を、山下達郎さんの鉄板(Wall of Sound)なコーラス&アレンジをご紹介いたします。
※事務員は洋楽のR&B好きで日本人の曲はきかない。
それでは、ヒアウイゴー!
竹内まりやさんの曲で山下達郎さんのコーラスで始まる3部作
竹内まりやさんの曲で山下達郎さんのコーラスから始まる曲が4曲あります。
※【ドリームオブユー】のアルバムバージョンも山下達郎さん始まりですが、クセが少ないので今回は涙を流して割愛します。
イントロだけ聴くと、それはもう山下達郎さんの曲にしか聞こえない。
そんな山下達郎節フルパワーの中でも、竹内まりやさんの個性が際立つ山下達郎さんの絶妙なアレンジ。
まさに音楽職人。
山下達郎さんの心地よいコーラスと、柔らかくても芯のある竹内まりやさんの歌声をお楽しみください。
もう一度
【もう一度】は、約2年間音楽活動を休止していた竹内まりやさんが 1984年の復帰第一段目のアルバム【VARIETY(バラエティ)】からの先行シングル曲です。
・目立ちすぎるが歌を邪魔しない分厚いコーラス
・聴けば聴くほど山下達郎さんが耳から離れない
コーラスが美しすぎる竹内まりやさんの曲【おすすめ度】
コーラスの厚み | |
山下達郎さんの目立ち度合い | |
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TVドラマ【くれない族の反乱】の主題歌です。
『〇〇さんが××してくれない』の、くれない族です。
1984年にこんなセンスのあるネーミングのドラマがあったんですよ!
流行語大賞では銀賞!
おしい!
アイドルとして活躍していた竹内まりやさんが休業中に書き溜めた曲に山下達郎さんが驚き、シンガーソングライターとして山下達郎さんプロデュースで再デビュー。
驚きと熱の入れようが比例している山下達郎さんのコーラスが、思う存分楽しめる曲です。
1曲中ほぼ全編に山下達郎さんがコーラスをちりばめているのですが、Bメロのコーラスが途切れるギャップが、奥さんである竹内まりやさんを立てている感があり微笑ましいと感じるのは私だけ?!
ただ、何度聞いても山下達郎さんが目立ちすぎ。
そんなお茶目なところが、山下達郎さんを好きな理由のひとつでもあります。
おまけ
ベースが8分音符の単純なフレーズですが、伊藤 広規さんの単純なフレーズの中にさりげなく、グルーブの小技をちりばめたベースラインは圧巻です。

恋の嵐
【恋の嵐】は、1986年3月に発売された曲で、アルバム【REQUEST(リクエスト)】に収められた1曲です。
・間奏の山下達郎さんのコーラスが圧巻
・間奏のコーラスは誰が作詞をしているのか謎
コーラスが美しすぎる竹内まりやさんの曲【おすすめ度】
コーラスの厚み | |
山下達郎さんの目立ち度合い | |
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TVドラマ【となりの女】の主題歌です。
竹内まりやさんの楽曲はタイアップ曲がほとんどで、タイアップ曲が溜まるとアルバムを出すという、他のアーティーストには見られない珍しいパターン。
竹内まりやさんお得意の不倫ソングがこの【恋の嵐】から始まっています。
こんなにPOPな曲だけれども不倫ソング。
一度聞くと普通の恋愛ソングに聞こえますが、節々に匂わせが詰まってます。
一番恐ろしさを加速させている歌詞が、コーラスの山下達郎が間奏で歌う部分。
dance,dance,dance never stop till you say you love me
ダンス、ダンス、ダンス、あなたが私を愛していると言うまで決して止まらない
rain,rain,rain never stop till you kiss me baby
レイン、レイン、レインあなたが私にキスするまでとまらない
不倫ソングの奥深い部分を山下達郎が軽快にコーラス。
通常イントロやコーラスはアレンジャーが作りますが、コーラスの部分の歌詞を竹内まりやさんが書いたのか、山下達郎さんが書いたのかは謎です。
ただ、サビから始まり間奏へ続くコーラスは圧巻で、ハモりの抜き差しが絶妙。
『chance、chance、chance、まだ今なら』の【今なら】の部分のハモりは、【い】はハモらず【まなら】だけのハモり。
全部ハモると音像がぼやけてしまい、【今】にパンチ力がかけるからだと考えられます。
よく聴くと、こんな小技が沢山発見でき、なぜそうやったのか妄想するのも山下達郎さんの楽しみ方のひとつです。

カムフラージュ
【カムフラージュ】は、1998年に発売された曲で、アルバム【Bon Appetit!(ボナペティ)】に収められた1曲です。
・イントロとエンディングのコーラスで曲の方向性を示す
・山下達郎さん自身の曲では存在しないコーラステクニック
コーラスが美しすぎる竹内まりやさんの曲【おすすめ度】
コーラスの厚み | |
山下達郎さんの目立ち度合い | |
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カムフラージュは、キムタクと中山美穂主演のTVドラマ【眠れる森】の主題歌です。
タイアップ祭りはいまだに健在!
どこかで聴いたことがある曲が、通常のアルバムになる。ベストアルバムか通常のアルバムなのかわからない状態。
当時は、流行った曲をCDシングルで買う時代。
竹内まりやさんのファンにしてみれば、シングルCDを持っておりアルバムにはオリジナル曲が1曲だけという状況下で、アルバムを買うべきか、買わないべきか悩んだ挙句に買っちゃうパターン。
イントロとエンディングに取ってつけたように、山下達郎さんの分厚いコーラス。
『このコーラスいる?』と思ったあなたは不正解です。
揺れ動く心をコーラスで表現しています。
特にエンディングのコーラスは、曲中に全く使われていないGadd9のコードで不安定だけれども明るい響きが使用されており、何かしらの解決方法が見つかったのだろうと妄想できる。
と思ったら、
歌詞で【so we have found the way at last(ついに道を見つけたよ)】と言ってますね。
竹内まりやさんお決まりの不倫ソングなので、どんな未来を見つけたか気になるところです。
※昔は不倫ドラマとか不倫ソングが沢山ありましたよね。
また、サビのコーラスではリズム感をあえてキッチリ取らず後ろにずらし、ゆれる禁断の恋心を表す山下達郎さんは禁断職人。
パキッとした山下達郎さん自身の曲では出会うことのない、レアなコーラスワークです。
遊びゴコロのある山下達郎のコーラスワーク
音楽職人で頭がお堅いイメージがある山下達郎さん、実は遊びゴコロが満載なトコロがあります。
そんな山下達郎さんの遊びゴコロがあるコーラスと、私が大好きな竹内まりやさんの楽曲での山下達郎さんのコーラスをご紹介いたします!
明日の私
【明日の私】は1994年3月に発売されたシングルで、東京ビューティーセンター(TBC)のタイアップ曲。
・王道の山達コーラスてんこ盛り
・個人的に竹内まりやさんの中で一番好きな曲
コーラスが美しすぎる竹内まりやさんの曲【おすすめ度】
コーラスの厚み | |
山下達郎さんの目立ち度合い | |
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竹内まりやさんはベストアルバムが3種類出ており、1回目の1枚組には収録され、2回目の3枚組のベストには収録されなかった謎の曲。
個人的に一番好きな曲だけに、悲しい。
伴奏のメインが、ドラム・ベース・オルガン・コーラスでWall of Soundを形成している曲です。
山下達郎さんのアレンジで多いのが、普通空関係の音(シンセサイザーやオーケストラ等)を山下達郎さんのコーラスのみで完結してしまうという職人技。
その職人技が凝縮されたのが【明日の私】です。
珍しいのがアーウーやハモりのコーラスだけではなく、バッキング(リズム系の伴奏)もコーラスで完結。
おそらくイントロも低音で何らかのコーラスを入れてる(息継ぎだけ確認できるので、もしかしてブレスだけのサンプリング?)
【明日の私】は、山下達郎さんの全てのコーラスワークが詰まった1曲です!
昔、山下達郎さんがラジオで『友達がいないから一人でコーラスを始めた』と言っていましたが、あれほどのコーラスを出来る人って山下達郎さん以外にいるんでしょうかね。
本気でオンリーユー(let’s get married)
【本気でオンリーユー(let’s get married)】は【もう一度】のカップリングとして1984年発売され、復帰第一段目のアルバム【VARIETY(バラエティ)】に収められています。
・坂本龍一さんのオルガン
・全編英語の結婚ソング
コーラスが美しすぎる竹内まりやさんの曲【おすすめ度】
コーラスの厚み | |
山下達郎さんの目立ち度合い | |
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坂本龍一さんのパイプオルガンで始まる、ハッピーなウエディングソング。
坂本龍一さんと山下達郎さんは友達らしい。
デジタル志向と人力志向の相反する音楽性なのに不思議。
コーラス自体はベタですが、厚みがありすぎるWall of Sound(音の壁)緻密に折り重なったコーラスからどれぐらい時間がかかったのだろうか?と想像すると、曲を聴くときは正座して聴きたくなります。
そんな緻密な曲ですが、1番のサビでの犬の鳴き声【ワン ワン ワン】コレ、山下達郎さんです。
おそらく、良いSE(効果音)が見当たらなかったので、自分でやってしまったんだと妄想します。
その辺が、職人です。
山下達郎さん曰く ”今の曲は、3ヶ月の寿命しかない曲が多い中、10年以上たっても、古さを感じさせないアレンジはすごいこと” と自画自賛。
山下達郎さんはよく、自画自賛します。
先日のライブ配信でも ”どこも修正などする必要がない演奏素材が準備出来た” と自画自賛しておりました。
そのあたりがプロフェッショナルを感じる一方で、やんちゃ坊主ですよね。
憎めないキャラの山下達郎さんです。

プラスティックラブ:番外編
【プラスティックラブ】は1984年の復帰第一段目のアルバム【VARIETY(バラエティ)】に収められた1曲で、タイアップ無しというコトが珍しい曲。

アルバム盤よりもライブ盤を聴いて!
番外編です。
アルバム盤での山下達郎さんのコーラスは超薄味です。
出るところは出る、出ないところは出ない。
大人です。
問題はライブ盤
2000年に出たライブアルバム【Souvenir】での【プラスティックラブ】は、山下達郎祭り。
後半(エンディング/アウトロ)のフェイクが圧巻。
エンディングの2分で最初の竹内まりやさんの歌がなかったのかのような、フェイク祭り。
ハイB(シ)のロングトーンが鳥肌もの。
ただ、ライブでハイBのロングトーンが出たのは後にも先にも、このライブ収録の時だけだそうです。神回のライブでしたね。
※短音だともう少し高い音まで出ます。
僕だったら間違いなく失神していますね。
最後の話題は、コーラスではなく歌が終わったエンディングで歌手がカッコつけて、『ウォウウォウ』とか歌っている山下達郎についてでした。

まとめ
竹内まりやさんの曲で、山下達郎さんが目立ち過ぎたコーラスしている曲をご紹介しました。
全く山下達郎さんの声が入っていない竹内まりやさんの曲もあるので、ただ単に出しゃばりたいだけではなく楽曲のトータルバランスを考えているのですね。
そんな山下達郎が大好きです。
自分でもわからなくなるのですが、山下達郎さんの声が聞きたくて竹内まりやさんの曲を聴いているのか?
竹内まりやさんの曲を聴きたくて、竹内まりやさんを聴いているのか?
ベスト盤ってないの?というあなたにはこちら!
※最新版のベスト『Turntable(ターンテーブル)』よりも、初めて竹内まりやさんに触れる人はこちらがおすすめ!
竹内まりやさんの7年ぶりのライブツアーが2021年4月から開始されます。
もちろん山下達郎さんも、竹内まりやさんのバンドリーダーなのでライブに登場します。
コレは行かねば。
ちなみに、ライブを記念して事前予習版で、竹内まりやさん初のライブアルバム【souvenir the movie】が、2020/11/18にち発売。
何が凄いって、動く山下達郎を自宅で鑑賞できる。
※山下達郎さんはオフィシャルで動画(DVD・YOUTUBE)が全く出ていません。
※TVのインタビューでも静止画の徹底ぶり。